三隣亡・犯土 八せんとは


選日(せんじつ)
撰日とも書きます。
撰日というのは、その日の吉凶などを表す言葉とされ暦に記載されいいます。

三隣亡(さんりんぼう)とは


1月・4月・7月・10月の亥の日
2月・5月・8月・11月の寅の日
3月・6月・9月・12月の午の日
が三隣亡です。※旧暦節切りです(立春など月の初めに書いてありますね)のでお間違えのないよう。

棟上げなど建築に関することの凶日とされ、一軒が燃えると三軒の家が燃えて亡くなるといわれていました。
言い伝えではありますが、現在でも三隣亡の日には上棟式(棟上げ)を行わない地域があります。


【犯土(つち、ぼんど)(大土(大つち)、小土(小つち))とは】
土、椎、槌(読みはいずれも「つち」)と読みます。

十干十二支で、

庚午(甲子から数えて7番目)から丙子(13番目)
までの7日間を大犯土(おおづち、大土)といいます。

戊寅(15番目)から甲申(21番目)までの7日間を小犯土(こづち、小土)といいます。

その間の丁丑(14番目)を間日(まび)、犯土間日(つちまび)、中犯土(なかづち)といい、この日は犯土には含まれません。
また犯土に含まれていたとしても犯土にはなりません。


犯土の期間には、土公神(どくじん)が本宮あるいは土中にいるとされ、穴掘り、井戸掘り、種まき、土木工事、伐採など土いじりは一切慎むべきとされています。
特に、地鎮祭等の建築儀礼には凶日といわれます。
この事は、土用(一年に4回あります)と共通しています。

言い伝えではありますが、現在でも建設関連会社によっては犯土、土用を気にかけている場合があります。

八専・八せん(はっせん)とは
・十干十二支を見手下さい
日の干支(60干支)が壬子(ミズノエネ)【甲子(キノエネ)から数えて49番目の壬子(ミズノエネ)から60番目の庚亥(カノエイ)の12日間の中に、10干と12支が同じ五行(水・木・火・土・金)の日(比和)の日がありそれを八せんといいます。】

49番(壬子ミズノエネ・陽の水:陽の水)
51番(甲寅キノエトラ・陽の木:陽の木)
52番(乙卯キノトウ・陰の木:陰の木)
54番(丁巳ヒノトミ・陰の火:陰の火)
56番(己未ツチノトヒツジ・陰の土:陰の土)
57番(庚申カノエサル・陽の金:陽の金)
58番(辛酉カノトトリ・陰の金:陰の金)
60番(癸亥ミズノトイ・陰の水:陰の水)
と、8日あるので、八専といわれています。

間日(マビ)は以下の通り。
50番目 癸丑  (水-土)
53番目 丙辰  (火-土)
55番目 戊午  (土-火)
59番目 壬戌  (水-土)
この日は間日といい法事には良くないとされる八せんからはずされます。


八専は、同じ五行の気が重なることです。
その昔は悪い意味ではなかったとのことで忌み嫌うようになった歴史は浅いようです。
もともと比和とは良いこと悪いことそれぞれ増大するといわれています。


比和のその他の日は60干支では、
戊辰(5番目、陽の土・の土)比和
己丑(26番目 陰の土・陰の土)比和
戊戌(35番目、陽の土・陽の土)比和
丙午(43番目、陽の火・陽の火)比和
さまざまな説がありますしこれらは言い伝えの一つとされています。